細説6000・6500系

2008年にデビューした神鉄のブラックフェイス・6000系と2016年に登場した25年ぶりの3両編成・6500系。

一見同じに見えるこの2形式に見られる差異を管理人・小野がまとめてご紹介します。

1.帯


前面から側面にかけて回りこんでいる赤色の帯。

6002Fのみが他の車両よりも細いものになっています。

6004Fからは太いものに変更され、これは6500系にも受け継がれています。

2.種別・行先表示器

6000系で神鉄初採用となったLED式の種別・行先表示器。

しかし6500系には6000系のものとは違うものが採用されました。

6000系が装備しているタイプです。

撮影時のシャッタースピードは1/250秒以下がおすすめです。(画像のSSは1/250秒)


6500系が装備しているタイプです。

6000系が装備しているものよりも点滅感覚が短いのが特徴です。

撮影時のシャッタースピードは1/100秒以下がおすすめです。(画像のSSは1/100秒)


側面の種別・行先表示器は両形式ともに前面と同様のタイプを装備しています。

また、6000・6500系で前面・側面でそれぞれ種別・行先表示器の寸法は同じです。

3.車内(座席・吊り革・手すりほか)

6000系の車内は基本的には阪急9000系に似たものになっています。

座席中央に仕切りが追加されたほか、袖仕切りの外側もモケット張りになりました。

ドア両端の手すりは、日立製作所のA-trainに見られるような「の」の字型が初採用されました。こちらも阪急9000/9300系同様茶色に塗装されています。

神鉄の車両としては初めて車両間の貫通扉が自動ドアになり、非常通報装置も設置されました。乗務員室側にも非常通報装置が設置されています。


6500系の車内はこちらも阪急1000/1300系とよく似た作りになっています。

袖仕切りが大型化され、上部はガラス張りになっています。この袖仕切りも6000系同様両面モケット張りになっています。

神鉄の車両としては初となる、スタンションポールが設置されました。阪急1000/1300系とは異なり、座席中央の仕切りにも設置されています。

また、手すりは阪急1000/1300系同様のタイプに変更されています。阪急電鉄と同様に「の」の字型のタイプは他形式に波及しなかったようです。

またこちらも神鉄の車両としては初めて枕木方向に吊り革を設置したほか、吊り革の高さは3段階になっています。

その他の点は6000系とほぼ同じになっています。


4.車内LCD

6000系では神鉄の車両で初めて車内にLCDが設置されました。阪急9000・9300系と同様に2画面のタイプが採用されました。

右側の画面で停車駅や次駅の案内をしています。

日本語(漢字・ひらがな)・英語の2カ国語に対応しています。

左側の画面では沿線の観光地や企画乗車券などを紹介する映像が流されています。


営業運転に入っていない場合、神戸電鉄の社章とその横に「Shintetsu」のロゴが表示されます。



6500系では阪急1000/1300系や阪神5700系と同様の32インチハーフディスプレイが採用されました。

日・英・中・韓の4か国語に対応したほか、有馬温泉駅での案内が非常に詳しいものとなりました。

また、画面左側を利用したCM放映も行えるようになり、2017年2月現在では粟生線サポーターズくらぶ・セブンイレブン・大塚製薬・伊藤園・スカイマーク・ソラシドエアのCMが放映されています。

営業運転に入っていない場合には、中央に赤い社章、その下に黒い丸ゴシックで社名が表示されます。


※2017年2月現在