細説1000系列

1.前面(HMステー・足掛け)

1962年の310形製造以来、1991年製造の1500形まで受け継がれてきた神鉄らしい前面形状。

近年の1000系列だけに絞っても、随所に差異が見られます。

 

このページでは、HMステーと足掛けに注目して1000系列を5種類に分類します。

※1:2015年以降に在籍していた車両のみ記載

※2:中間先頭車(デ1354やデ1153など)は除外


タイプ1 (HMステー有・足掛けズレ)

HMステーが有り、両側に足掛けが有って、向かって左側の足掛けが上にズレて取り付けられているタイプです。

ズレて取り付けられた足掛けは、元々ジャンパ線が存在したため、それを避けて取り付けられた名残です。

粟生方先頭車のみに見られる前面形状です。

該当車両

デ1074

デ1075

デ1100形(粟生方のみ)

1373


現在、現役車両で前面にジャンパ線が残存する車両は存在しませんが、カコテクノスに保存されているデ1117は、ジャンパ線など、往年の姿が色濃く残っています。


タイプ2 (HMステー有・足掛け有り)

HMステーが有り、両側に足掛けが取り付けられているタイプです。

タイプ1とは違い、足掛けは両側で同じ高さに取り付けられています。

基本的に、新開地方先頭車に見られる前面形状ですが、粟生方先頭車でもデ1151のみこのタイプ2に該当します。

デ1151は製造時からこのタイプだったようで、ジャンパ線も取り付けられていたようですが、足掛けとは干渉しなかった模様です。

該当車両

デ1100形(新開地方のみ)

デ1151

デ1152

デ1310

デ1352

1376


タイプ3 (HMステー有・足掛け片側)

デ1076のみに見られる、HMステーが有り、足掛けは運転台側のみに取り付けられている特異なタイプです。

どうしてこのような形態になったかは不明です。

該当車両

デ1076


タイプ4 (HMステー有・足掛け無し)

HMステー有り、足掛けなしのタイプです。

もともとは1500形4両のみだったようですが、後述するタイプ5の車両にHMステーを取り付けたことにより、該当する車両が増加しています。

該当車両

デ1154

デ1353

デ1356

デ1357

デ1360

デ1361

1500形


タイプ5 (HMステー無・足掛け無し)

HMステー、足掛けともに取り付けられていないタイプです。

前面に突起が少ないせいか、のっぺりした印象を受けます。

現在は全車両にHMステーが取り付けられたため、この前面形状の車両は現存しません。

該当車両

なし

過去の該当車両

デ1154

デ1353

デ1356

デ1357

デ1360

デ1361